ミスター (Mister)

ららららららら
ららららららら、らー

シングルサイズの部屋でひとりきり
思い出すのはあなたとの暮らし
物語の舞台はビルが群れる
大都会を遠くに見る海辺の街

ららららららら
ららららららら、らー

初めて会った日のことだって
今もまだちゃんと覚えてる
フォーマルなシャツ、ジャケットが
少し触れ合いなあなた

言葉数は少なくて
いつも厳しくてしかられてばかりで
機械仕掛けの心を
無力さが包んでいった
でも

あなたを知りたくて
何もかも知っていたくて
だけど教えてなんて
言えずにひとりそっと夜に祈る
少しでもわかりたくて
そんな日々を繰り返した

ららららららら
ららららららら、らー
ららららららら (ら、ら)
ららららららら、らー
それでも

時折見せてくれた
穏やかなあの表情も
一度だけ浮かべた涙も
隠し切れずにこぼれてた
優しさだった (あの日もそうだった)

あれはふたり最後の
思い出
暗闇で
この手を握り返して
笑ってくれた
あなたはもういない

今でも聞きたくて
もう一度聞かせてほしくて
優しくて不器用な
あなたの声を厳しい言葉を
なんて願うこの気持ちは
どんな名前なんですか
またいつもと同じように
私のことしかってよ、ミスター

ららららららら
ららららららら、らー
ららららららら (ら、ら)
ららららららら、らー