誰もいない死骸
どこにも消えず
残る青い表式
誰かに置いて彼
待ちわびていた
あの方は今どこへ
そこは何もない後知だが
巡り廻り歩き
人が作り出すあの信号の
謎も解けずに
忘れられた表式は
無意識に指を差す
出入口もわからず
渦を巻くよへ
人がいない都会
ひたすら迷い
何度も出くわす道
誰かが置いて行った
待ちくたびれた
その線は今どこへ
ここでサイレンが鳴り響く
時間は夜なのに
誰かが残したあの暗号も
思い出せずに
役立たずの電話機は
出鱈目を集め出す
嘘も真も知らず
波を打つよに
戸惑い走り蹴飛ばし
足がすくむほど
空き缶も目覚めし転がり落ちるまで
探し出さねばと口ずさむ
忘れられた表式は
無意識に指を差す
出入口もわからず
渦を巻くよへ
役立たずの電話機は
出鱈目を集め出す
嘘も真も知らず
波を打つよに
