コノハ (Konoha)

美しく彩られた
この街の色が見えない
壊れた目レンズには悲しいかな
現実が映る

自分に愛されてる
その根拠のない安心は
他の誰でもなく
自分が裏切った

手を伸ばしてみたら
あの虹に届くだろう
どうしたって届かない
幻想には触れない

木の葉のように風に吹かれ
超えて行きたい 全てを忘れられる場所へ
枯れ押しいほどに枯れた誓いを
いつかの自分や
いたずらに切り刻んでくれよ

テラリウムに閉じ込められ
踊らされる鼠どもが
何も知らないまま

その息にピリオドを打つ
日々に終わっていた
根明と無秩序の中
検討も虚しく

道は塞がれた
目を凝らしてみれば
救いがまだあるだろう
こんなにも遣るせない

世界なんて許せない
木の葉のように風に吹かれ
超えて行きたい この目が覚えてる場所へ
雲の隙間が落とす光を

この背に授けて あの日描いた世界線まで
飛べ
確かなものなんてない
舞風のおもむくまま

手の中で揺らめく
命がまだあるだろう
今にも消えそうな
今でも燃える炎

木の葉のように風に吹かれ
辿り着いたんだ あの日君が憧れた未来
晴れ渡るこの空の光を
この目に焼き付け

絶望を切り刻んでくれよ