忘却の彼方 (boukyaku no kanata)

きみにこのこえがきこえますか このこえが
はかなきぎせいしゃよ こえがきこえますか

いまもまたこまくこびりついたばせいに
ふるえてはこみあげる

きざまれたむねににぶくいたむなにか
みえることなくだれにもわかりはしないだろう

のばしたてはとどかない

ぼうきゃくのかなたへきえてゆけ きえてゆけ
くうきょなそらよ
きずいてるならばこたえてくれ
はなやかなせかいのかたすみでおぼれてゆく
わずかないのちのわずかなこえがきこえていますか

きこえますか

まぶたのうらひどくあざやかないろを
いぜんとしてあぶりだす

かみさまがかりにそんざいするのなら
ゆかいなほうだかなしみもしらないんだろう

さけんだこえとどかない

ぼうきゃくのかなたへきえてゆけ きえてゆけ
くうきょなそらよ
きこえてるならばこたえてくれ
さだめにきらわれてあそばれてくずれてゆく
わずかなきぼうのわずかなおとが

ぼうきゃくのかなたへきえてゆけ きえてゆけ
くうきょなそらよ
きずいてるならばこたえてくれ
はなやかなせかいのかたすみでおぼれてゆく
わずかないのちのわずかなこえが
きこえていますか

きこえますか