わたしをよんでるはるかとおいばしょで
あしあとならべたあの日のかぞえうた
くさのにおいせせらぎつづくわだちをぬければ
やくそくのおかにごごのひかりがまいおりる
どこでうまれたのだろう
そらにうかぶしろいくも
どこへいきつくのだろう
あの水のながれは
かがやけるだいちささやくいのちのこえ
めぐるきせつをただみおくりながら
いまをいきるよろこびをほこるように
わたしにかたりかける
かぜのしらべにそっとひとみをとじれば
きこえてくるのはやさしいははのこもりうた
ゆうぐれのあかねいろが
さびしげにゆらめくのは
だれかがたびだつひとを
みおくっているから
ほしぞらをつれてちへいせんにとけゆく
はかなくちるなごりびにくるまれて
みはてぬゆめもえつきたひのように
つきがほほえみかけるあすに
はしっていこうこのみちをはだしのまま
ふりかえることなく
かがやけるだいちささやくいのちのこえ
めぐるきせつはただみおくりながら
いまをいきるよろこびをほこるように
わたしにかたりかける
はなやきぎのうたをつたえるため
たびだついちわのとりは
かたちのないきぼうにみをゆだねて
そらのはてへはばたく