Ibara No Ude

あなたにおくるひつぎのゆめ
とわのよるへとさそう

うるおうことをしらないみぎてのさかずきに
なみだがみちてうつったいがんだわたしでも
せめてあなたがうまれたら
そっとほほえんであげる

ここうのしろまねかれはしないでしょう
そのひとみがわたしをみないように
いばらのうでからめるようにいだいたら
いってきずくものこさせはしないのに

わたしのいすだけすなでつくられていて
かげのおもさでもくずれてしまう

だからななつめのねがいは
はりがもたらすねむりを

りきゅうのはなにげられはしないでしょう
そのまぶたをけいでぬいあわせたら
いばらのうでくいこむほどによりそい
だれひとりとちかづけはしないから