Ground Zero

たちどまるなんてむりだよ
このほしのうえにいきてるかぎり
だってもうスピードでこのほしは
ぼくのからだをはこんでるんだよ

たちどまってみたければじそく1400きろのはやさで
せいっぱいいちきゅうぎゃくまわりにはしらないとね

がんばんないためにもがんばんないと
いけないなんてわけがわかんない
しかたないからがんばるけどもういいどうにでもなれ

どれだけうしろむきにあるいてみてもみらいに
むかってってしまうんだ
きぼうをもたされてしまうんだ
てわたされたそいつをただ
なげすててみたところでまた
からになったそのてにつぎの
みらいわたされてしまうんだから

やりばにこまったそのみらい
しかたないからとっておいたけど
ふとしたときにめをむけると
ちばしっためでぼくをみるんだよ

にげこんだへやのすみっこも
くるまったふとんのなかでさえも
めいっぱいぼくのすぐそばにへばりついてる

'ね？もういいかい？' 'いやまだだよ'
'じゃあもういいかい？' 'もうしつこいよ'
あきらめることとかしらないの
もうどういうつもりなの

どれだけこうべをたれあるいてみてもみらいに
すぐにみつかってしまうんだ
ぼくをつれてってしまうんだ
いっそのことおいぬいてやろう
なんていきまいたところでまた
けっしておいこせやしないんだ
よるにうかぶつきのようなもんなんだ

あとのもさきにもいかしてはくれないんだ
ちっちゃなはこにつめこまれはこばれるしかないんだ
あとのもさきにもそれいがいはないんだから

'こんりんざいかかわんない'
'ついにあきらめた、もうばんばんざい'
'だけどさいごに、おねがいよみみすましてみて'

どこかできこえるこえ 'すててしまうようなみらいなら
どうかぼくにゆずってくれよだいじにつかってみせるから'

そしてやっときづいたよそっとつよくだきしめたよ
うまれたときそうたしかにぼくがうけとったものだから

はるかさきのきみにさけぶ 'いまからいくからまっててよ'
そのめになみだうかべたきみは
ぼくのみらいそのものだったんだ