雨に濡れてポニーテール (ame ni nurete ponytail)

いつか借りた
悲しい小説を
返すために逢いにきました
帰り路は
突然の夕立ち
心はさむがりや
めだたないけど
時に無茶もします
好きのかわりに
濡れて待ちます
雨ですむんだ
このポニーテール
あたたまりたい
あなたの微笑みに

昨日 恋を
かなえた同級生は
電話かけて気持ち 告白
そんな勇気
あったならいいのに
ダメだとつらいから
しおりの隅に
書いたハートひとつ
気づかなくても
いいとはさんだ
雨でむすんだ
このポニーテール
あなたの声に
はずむ日はいつですか

貸してた本も
忘れているでしょう
それがひそかに
恋の架け橋
雨ですむんだ
このポニーテール
あたたまりたい
あなたの微笑みに
ごめんなさいと
うまく言えたら
あたたまりたい
あなたの腕の中