Zange No Machi

いつのひか きがついたら つくりわらいがうまくなりました
まちのかくをまがりくねって くりかえして ここまできました
どのかくで どのおうらいで まちがえたんだ
ずっとまえのおとしものをさがしまわって

いつのひか きがついたら なくこともすくなくなりました
うまれて このかた ぼくは このまちのなか あるきまわりました
あのろじも あのこうえんも ちいさくなって
そでのたりないふくをまだきつづけている

せいじゃのこうしんがさんびかといのりが
このまちをほうたいでくるんで
いえるのをまっている
ぼくはくやみつづけている

いつのひか きがついたら とおくまでがみえなくなりました
がいとうのあかりがはじけて はなびみたいなふうにみえました
いまだれかのこころのなかみたいくせに
ちょっとさきのかんばんのもじすらみえない

とあるひのまちあいしつでおんなのひとといっしょになりました
うつくしくわらうひとで どんなことばもつくせませんが
おなじように このまちでいきてるのに
そうおもうとはずかしくてたまらなくて

てんしのゆうぎがめがみのいきが
このまちにみずをもたらして
いえるのをまっている
ぼくはくやみつづけている

せいじゃのこうしんがさんびかといのりが
このまちをほうたいでくるんで
いえるのをまっている
ぼくはくやみつづけている

てんしのゆうぎがめがみのいきが
このまちにみずをもたらして
いえるのをまっている
ぼくはくやみつづけている

それでもあしたはくる