なくしたものがたりをいつかおもいだして
はなしたらすこしは今をじょうずにあるけるかな
うかんではきえていくついおくのなかにいきたくないと
きみはぼくにほほえみながらちいさなせなかをふるわせる
いとしさをかたちづくっていくふたりのすりへらしたじかん
それはかげろうのようにもろく
てのひらをこぼれおちていくしるえっと
くろさのなかにいろをおとすこのひかりは
ぼくたちをてらすさいごのきみのやさしさなの
みえてたはずのばしょがかこにしばられてとおざかる
かなうのならおしえてほしかったあんなにゆるしたうそだから
あやまちをくりかえしたひびもたしかなぬくもりがつつんで
かなしみのかけひきともしらず
ぼくをうかびあがらせていくしるえっと
にじませたなみだはだれのためだきしめたいたみはだれのため
あまりにもゆるやかなじかんが
あざやかだったいろをなくして
いとしさをかたちづくっていくふたりのすりへらしたじかん
それはかげろうのようにもろく
てのひらをこぼれおちていくしるえっと
もうもどることないふたりのしるえっと