残像 (zanzou)

あたたかいこもれびだけを
おぼえている
ふりかえてみるあしあとわいつか
ひとつになっていた

こぼれていくあなたのりんかく
あんなにないたのにどんなめをしてたっけ
わすれてしまうのははくじょうだから
えらべなかったせんたくしを
なでるくらいすきにさせてよ

もうあえなくてもいいから
あなたのそのひかりをわすれないでいたいよ
たしかにみたされたときは
むげんのじかんをこえていく
ただあいだけがのこっていると

あのタトゥーよりふかくきざんで
すこしだけみずを
むすうのキスはもうわすれた
かわらないでおねがいよ
いまみらい
ちらつくざんぞうに
きもちのいいけしき
ふあんかみくだけた
くらしたちへ

なまえのないつみがきょうも
おどりあかすあさとよるを
ぜつぼうはねがはる

やぶりすてたいぺーじたちを
なんどもよみきかせてしまうけど

あなたはどこ
いばしょなんてもえてきえた
なんてゆたかなもりに
わたしはひをつけてしまったんだ

おさなきなことばたちがまわるのうり
あしすべらせたふかいくぼみ
いとなみはやたらに
あたらしいせかいへせかいへ
さそわれてもわたしはここにいたいよ
あなたのひがてらしていて
ダイヤモンドみたいにとじこめて
それでいいよ
せかいはつめたくてなめらかで
わたしをひいて

もうあえなくてもいいから
あなたのそのひかりをわすれないでいたいよ
たしかにみたされたときは
むげんのじかんをこえていく
ただあいだけがのこっていると