いちねんじゅうさきみだれる
ばらのそのでくらせたなら
わたしたちだって
すこしもかわらずに
ときをのぼっていけるかしら
ものをいわぬにわしのように
つちにかわいたゆびで
うつくしいものだけをつくりだす
はるのあまいたそがれにも
こごえるふゆのBEDDOにも
いつもおなじゆめがおりて
でもかんじるこころはもうちがうのでしょう
なくせるものゆずれぬもの
えらびとっては
さびしさとあきらめ
うえこむだけなら
どこにあるかわからぬ
おしろをさがしつづけるの
きっとたどりつけると
からだじゅうどろだらけにして
なみだととめいきとで
きたみちはぬまちにかわって
あともどりはできないから
ずっとてをひいて
かがみのようにしずまった
やみよのみなもをのぞけば
わたしたちののぞむものの
すべてがきらびやかに
てまねきしている
そのむこうにいくといの?
なにもかもすて
まやかしにとびこむほど
よわくはない
どこにあるかわからぬ
おしろをさがしつづけるの
けしてたどりつけずに
むねがちだらけになっても
うろつくけものたちをおそれない
ゆけるところまで
いつかきづく
それはめには
みえないものだと
そこにあるかわからぬ
あしたをさがしつづけるの
きっとたどりつけると
からだじゅうきずだらけにして
さまようけものたちのすがたが
じぶんとしっても
あわれまないで
ほんとうのふたり
まだうまれてない