Sunao Na Niji

こどものころ 見た虹を
いま見上げると
なないろではなく
やがて霧が
かかり
時間は過ぎ変わってゆく
きみを探しても
どこにもいない

めをとじ
こころひらいて
またながめてみても
なにもかわらないのか
たしかめてみたい

すなおになれれば この霧が晴れると
こころに願い そう叫んでる
なにかをなくして
しまったことで そう
てにしたものも きっとあるんだろう
だけどまだぼくらは おとなに
とまどい生きてゆく すべさがしてる

あめがやむと
ふうにきみは
ほどうきょうにのぼり
そらをゆびさして
むじゃきにわらってた
きえいるような
すけてにじを
なにもいえないまま
ながまていたね

ほんとうは
あのときずっと
きみのよこがおをみる
ことにむちゅうになってた
わすれないために

すなおになれずにただきみのなまえを
こころのなかでそうさけんでる
きみをうしなってまで
てにしたいものなど
ないはずなのにどうしてだろう
めれたかみをづたいおちるのは
さよなら」というなみだだってね

あめあがりはいまも
ほどうきょうからせまいそらみあげ
かけはしをさがすけど
きみのもとへ
たどりつけないんだ
ものくろのせかいに
いる

ことばにできずに
とじこめたおもいを
いまさらきみに
といかけてみる
よわさのせいにして
にげだしたのはそう
きみのほうじゃない
ぼくのほうだよ

すなおになれれば この霧が晴れると
こころに願い そう叫んでる
なにかたりなくても
いまあるいろでそう
ぼくのせかいをぬりかえてみたい
いつかまたきみにあえるなら
すなおにおもいつたえるから
すなおなにじを
えがいてみるから