よふけのにじすぎにドアをたたくだれか
なまえもないきみ
どうせねむれなかったんだよ
なかにはいりなさあさおーいえ
くびすじにかすかにのこったころんのかおりで
すはだならあまい
もやもやとしたおれじしんを
いますぐはらしたいだけさ
ろじうらのまどひかりにむらがるむしなんかいて
ふたりのすがた
なぜかそうだぶらせながらの
だきあってよるは
あやしげにあかいときめきが
きみのおくふかくまでとんでけば
くるしげにはねをもがれては
こらえきれなくなってきて
やみにおちてゆく
あしたもあさってもたいしたいみなんてない
しったことじゃない
きれいにきかざったところで
みんなおなじまようばかりなら
もうこれいじょうかんがえるほどの
あたまなんかなくやりきれなくて
つよくそうあついそのゆびさきに
つかんでおくれよ
あやしげにしろいためいきが
きみのそのすはだまではなびらに
たのしげにこころひらひらと
そのみつをもとめてはゆれておぼれる
くもったひとみなんにもちきあかさんなくてもいい
いきてはいける
きっとそうぐちゃぐちゃになって
どうでもいいだろう
あやしげにあかいときめきが
きみのおくふかくまでとんでけば
くるしげにはねをもがれては
こらえきれなくなってきて
やみにおちてゆく
しろいためいきが
きみのそのすはだまではなびらに
とおいそらきょうもずるずると
そのへやをさけながらあさひがのぼってく