ぼくはいまどこにいるのだろう
そんな立ち位置など
対して興味はない
ついになる棘たち
頼りなど始めから
持ち合わせていない
おだやかさなどは きっと
味わうことはない
ああ そうして重みを伏せても
交わうことはできぬ
愛すべき 連れびと
悲しみ持つのはそう ぼくの
残るわずかな強さ
きみの幻見る
ひとりなど怖くない
そっと呟いた
昔、ぼくの母が言った
ここには 何もない
探し物は わたしたち
何も持っていない
せめてそこへ 沈まぬためにも
未知なる種を持った きみの後ろ姿
壊れかけてた 夢を繋ぎ
今日を無事に終わろう
きみを取り囲んで
唯一のかてにする
そっと呟いた
きみが幸せ掴むように
偽りになり 祈ろう
少しの年離し
その先に残るのは
呼吸の跡だけ